下肢静脈瘤 | 病気と治療方法
下肢静脈瘤

私の足は下肢静脈瘤なの?

  • 足の血管が浮き出ていて見た目が嫌
  • 寝ている時に足がよくつる
  • 足が重だるい
  • 足のむくみがとれない
  • くるぶしから先の皮膚が青黒くなっている

上記の症状が必ず静脈瘤を原因にしているわけではありません。例えば足がつる・むくむという症状は腎臓の病気や甲状腺などのホルモン異常から起こる場合もありますし、足の皮膚異常は静脈ではなく、動脈の病気(閉塞性動脈硬化症)、糖尿病等の生活習慣病が原因となっている事もあります。
このような点から静脈瘤は血管の専門医に診断・治療を受ける事が大切なのです。

下肢静脈瘤の原因について

この病気は下肢の血管に血液がうっ帯することが原因とされています。
長年の立ち仕事や女性の出産後にできてくるのもこういった理由からです。
うっ帯を引き起こす主な原因としては次の2つがあります。
うっ帯の状態や、どの部分の血管なのか、どのような原因によるものなのかによって治療の方法が異なります。

深部静脈閉塞

足から心臓への血流の85%を運ぶ深部静脈が血のかたまり(血栓)でつまってしまうことがあります。
この症状では足全体が腫れ上がることがあります。こうなると足に残っている血流は、通常15%だけを運んでいる伏在静脈を通って心臓に向かうことになるため、伏在静脈は拡張されます。
血栓が溶け、深部静脈の流れが正常に戻った場合でも、一度拡がった伏在静脈にそのまま拡張が残る場合があります。

伏在静脈、交通枝弁逆流

太もものあたりの伏在静脈には血管が重力に逆らって心臓に流れるよう、一方弁がいくつかあります。
弁部の拡張やその他の原因でこの弁機能が悪くなり逆流が起こってしまうと血流が乱れ、なかなか血液が心臓に達しにくくなります。
このような場合も外から血管の拡張がよく見える、伏在静脈瘤になります。

治療法

下肢静脈瘤の治療には、「保存的治療」「硬化療法」「ストリッピング手術」「血管内レーザ治療」などがあります。当院では下肢静脈瘤血管内レーザー治療を行っています。費用は以下の通りです。

下肢静脈瘤レーザー費用 (片足)

一般 70歳以上
3割負担 3割負担 2割負担 1割負担 低所得者1 低所得者2
約60,000円
約60,000円 約36,000円 約20,000円 約17,000円 約21,000円
※一般の方:高額療養費対象(所得に応じて限度額認定証が必要)となります。

その他費用

初診時(検査費用込) CT・採血等 手術1週間後 手術1ヵ月後 弾性ストッキング
3割 約3,500円 約12,000円 約2,000円 約2,000円 約5,000円
1割 約1,500円 約4,000円 約1,000円 約1,000円